市木木綿が思い出の一コマに

市木木綿が思い出の一コマに

[カテゴリ] 市木木綿
[更新日] 2022/5/22
こんばんは、三重県伝統工芸市木木綿織元、向井ふとん店の向井浩高です。

市木木綿の織工場の移転を進めていますが、その場所は市木では人気の中村さんという和菓子屋さんでした。
今も、お菓子を入れる箱や、餡子をつくる木べら、焼き印などが残されていた当時がしのばれます。
そしてその周りには、市木木綿の織工場がありました。








そこで、先日工場移転でお世話になった市木の方から次のようなお手紙をいただきました。

「私は、上市木に帰省する際にいつも、下市木から上市木まで歩きました
小学校低学年の私にとって少ししんどかったのでしょうか、峠に差し掛かる前に母親から中村菓子店さんでよくお菓子を買ってもらいました
隣から力織機の音が聞こえたのを覚えています
これから力織機の音が再び聞けると思いました。
母との子供の頃の思い出が蘇ってきました」

読ませた頂き、温かい気持ちになりました。

これからも市木木綿がただの織物でなく、人の思いでの一コマになるように残していきたいと思います。
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