市木木綿アサブラ

市木木綿アサブラ

[カテゴリ] 市木木綿
[更新日] 2020/8/10
こんばんは、三重県熊野市の市木木綿織元、向井ふとん店の向井浩高です。
毎日凄い暑さですね。
その為にこのところ、たくさんのお問い合わせをいただいていますのが、市木木綿の鼻緒を使った「アサブラ」です。
「アサブラ」なんか変な名前ですよね。
市木木綿アサブラ

アサブラとは、簡単にいうと藁草履の裏に自転車のタイヤを貼り付けた履物です。
市木木綿アサブラ

もともとは、昔に労働者が草履の裏に麻を貼り付けて履いていたそうです。
その麻裏(あさうら)がなまって「アサブラ」になったそうです。
そのうちに、使い古したリヤカーのタイヤのを貼り付けていたのが、今はリヤカーのタイヤが手に入らないので自転車のタイヤを貼り付けています。
ちなみに熊野のお年寄りは、今でも夏に履く草履、サンダル全般をアサブラという人がおられます。

藁の部分がサラッとしていてとても気持ち良く、裏のタイヤが滑り止めになって夏に履くには最高です。
昨日のお客様も、数年前に当店で購入くださった「アサブラ」を履いてとても涼しげにご来店くださいました。
市木木綿アサブラ 夏の履物

私も今年はまだ、一度も履いていません。
明日も暑くなりそうなので、久しぶりにアサブラを履いて暑い夏を楽しみたいです。


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