念願かなってやっと行けました 伊良子清白の家

念願かなってやっと行けました 伊良子清白の家

[カテゴリ] 市木木綿
[更新日] 2023/2/13
こんばんは、三重県伝統工芸市木木綿織元の向井ふとん店の向井浩高です。

やっと念願がかなって、前々から行きたかった鳥羽市の「伊良子清白の家」に行ってきました。
伊良子清白の家 鳥羽市 市木木綿
伊良子清白とは,明治時代から昭和初期に活動した詩人で、漂泊の詩人といわれて三重県各地で医師をしていました。

市木にも一年ほど住んでいた時があり、その時に歌詩「市木木綿」を書いています。

市木木綿は本藍染よ
市木木綿を織る娘 燕が来る日に織り出して 燕がいく日に織り上げる
筬の燕の織り上げは 百と何反嫁入り支度
織子娘の気立ては素直 節や擦れの織疵なしよ
今細雲の曳き渡し紀路は遥かけし三熊野や白木綿咲ける海岸に落つると見ゆる夕日かな


歌詩「市木木綿」の内容についてはまた別に触れさせていただきますが、当時の市木の様子や清白の心情も読み取れる素晴らしい物だと思います。
晩年は、鳥羽市の小浜に定住してその時に診療所を兼ねた家が鳥羽市に今でも保存されています。


伊良子清白の家 鳥羽市 市木木綿

私の織工場の近くに、かつて伊良子清白が診療所をしていた場所があり、しかも市木木綿を詩に読んでいるので、とても興味がありました。
伊良子清白の家 鳥羽市 市木木綿 

伊良子清白の家 鳥羽市 市木木綿


清白の唯一の詩集「孔雀船」の復刻盤も購入することができて感激しました。
伊良子清白 詩集「孔雀船」 市木木綿
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資料も展示されていて、歌詩「市木木綿」に込めた清白の気持ちが理解することができました。
天気はあいにくも雨模様でしたが、本当に来てよかったです。
ワクワク楽しい探索になりました。

これからも市木木綿にまつわる歴史などを調べていきたいと思います。






 
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