市木木綿の織工場で時を隔てた再開の物語がありました

市木木綿の織工場で時を隔てた再開の物語がありました

[カテゴリ] 市木木綿
[更新日] 2023/11/12
こんばんは、三重県伝統工芸市木木綿織元と手作り布団の店、向井ふとん店店長の向井浩高です。

先日、市木木綿の織工場で時を隔てた再開の物語がありました。

始まりは、昨年の6月にかかってきました一本のお電話でした。

クラウドファンディングの映像を見られて津市にお住いの女性から「向井さんが使っている織機は、須山式力織機ですか?今でも動いていますか?」とご質問をいただきました。

私が「そうですよ須山式力織機ですよ、今でも使っていますよ」とお答えしたところ。

「須山式力織機は、亡くなった私の父と祖父が作った物です」
「もう一度、力織機が動いているところを見たいと思い捜していましたが、やっと見つけられました」
「必ず見に行きます」と感極まった涙声で言っていただきました。

その方が昨日、二人の妹さんと旦那様の4人で市木の工場に来てくださいました。

三重県伝統工芸市木木綿 向井ふとん店

お父様やお祖父さまが写った写真もお持ちいただき、実際に動いている須山式力織機と何十年ぶりの再会いただき、お父様やお祖父様の思い出話をされて当時を懐かしんでおられました。

三重県伝統工芸市木木綿 向井ふとん店

私の方も、市木木綿を織るのに使っている力織機がどんな方が作っていたか興味津々でお父様やお祖父様がどんな方だったかなど色々なお話を聞かせていただきました・
三重県伝統工芸市木木綿 向井ふとん店


創業者が曽祖父様であったことや、工場があった昔の浜松の様子など貴重なお話が聴けました。

私の使っている力織機の歴史が分かり感激しました。

市木木綿は、この古い力織機がないと織れません。
今回の市木木綿が結んだご縁に、私も妻も感動しました。
これからも先人の方々から使われてきた須山式力織機を大切に使っていきたいと思います。
三重県伝統工芸市木木綿 向井ふとん店
 
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