市木木綿の歴史を追って、瀞ホテルへ

市木木綿の歴史を追って、瀞ホテルへ

[カテゴリ] 市木木綿
[更新日] 2024/9/17
こんにちは、三重県伝統工芸品市木木綿織元の向井浩高です。

昨日の休日に、前々から行きたかった所にやっと行ってきました。
それは、十津川村にある「瀞ホテル」です。
奈良県、三重県、和歌山県の三県にまたがる北山川の「瀞八丁」、その断崖絶壁の上に佇むのが「瀞ホテル」です。
瀞ホテル 三重県伝統工芸品市木木綿
1917年に開業し、当時は山で切り出した木材を下流に運ぶ筏師の宿として営業していました。
現在は、4代目の店主が喫茶、食堂として営業していて100年以上前に建てられて建物は、県の重要文化財に指定されています。
瀞ホテル 三重県伝統工芸品市木木綿

市木木綿の歴史を調べていくと、昔の市木の人たちが林業が盛んだった北山地方や十津川村などに市木木綿を持って行商に入っていたことが分かりました。
きっと、瀞ホテルにも市木木綿の行商に入っていた人たちも泊まっていたのではと考えていたところ、近所の呉服屋の店主さんから「私の父親が戦前に新宮で呉服屋で働いていて、瀞ホテルに市木木綿の浴衣を納めていました」とお聞きしました。
これは、ぜひ市木木綿の歴史探求の為に行ってみないとと思っていました。

実は、瀞峡に行くのも初めてで、100年以上前に建てられた瀞峡ホテルから見るその雄大な景色は、荘厳すぎて言葉にできませんでした。
瀞峡ホテル 三重県伝統工芸品市木木綿

「昔、この渓流に筏師が通っていて、市木木綿がこんなに山奥でもつかわれていた」と空想するとまるで100年前の景色を見ているかのようでした。

4代目店主の東さんも気さくにお話してくださって、瀞峡や瀞ホテルの歴史や文化を大切にしている気持ちが感じられていい刺激をいただきました。
コーヒーなどの飲み物も美味しく、ゆったりとした贅沢な時間を味合わせていただき、「やっぱり来てよかったね」妻と大満足でした。

帰りに瀞ホテルを出た所で「向井さんじゃないですか?」と声を掛けれ、なんと津市で文具店をされている知り合いのご家族に偶然再会しました。
瀞ホテル 三重県熊野市向井ふとん店
 (偶然の再会にお互いびっくりです)

しかもその方が、来られて理由が、以前私に「熊野の方でどこかおすすめの場所ないですか?」と質問されて「私もまだ行ったことがないのですが、瀞ホテルさんがおすすめです」と言ったからでした。

凄い偶然にも、お互い初めて瀞峡に来て、ばったり会うとは、びっくりです。
最後まで楽しい一日となりました。

これからも市木木綿のゆかりの場所を訪ねて、市木木綿の歴史探求を楽しみたいと思います。


 
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